国内最北の駅は宗谷本線の稚内駅ですが、国内最北の無人駅(非常にマニアックですが…)は、どこでしょうか?
JR北海道の宗谷本線にある、「抜海駅」がそうです。
しかも抜海駅は、日本最北の木造駅なんですね。
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抜海駅よりも北には、「稚内駅」と「南稚内駅」がありますが、共に”有人駅”で”木造駅”ではありません。
稚内駅などは比較的街の中心地にありますから、商業施設などもいくつか入っている複合ビルになっています。
一方、抜海駅は周りにはほとんど何もない、本当に秘境駅という感じです。
この抜海駅は、ほぼ開業当時の姿で変わらず存在感を出しています。
しかも稚内市内からさほど離れていないにも関わらず、すごく秘境感満載ですから、テレビや映画のロケ地にもたびたび選ばれています。
古くは、映画「南極物語」やテレビドラマ「少女に何が起ったか」、比較的新しいところでは、映画「北の桜守」のロケ地に選ばれています。
映画「北の桜守」は、あの大女優、「吉永小百合」主演で、120本目の映画出演作とのことで、『北の零年』、『北のカナリアたち』に続く「北の3部作」の最終章です。
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そんな趣のある駅ですから、国内はもとより海外からの観光客も多く訪れているようです。
抜海駅のホームは相対式で2本線路が走っており、上下線がすれ違えるようになっています。
反対側のホームへは、ホーム端で一度線路上に降りて渡ります。
列車は頻繁に来るわけではないので、ゆっくり記念撮影も楽しめます。
また、ホーム側の駅舎に表示されている駅名の看板は、よく見ると貝殻で形作られています。
駅舎も木造で古い作りですが、寒い時期でも不便のないようにきちんと雪国仕様になっています。
待合室も質素ではありますが、そこそこのスペースに椅子もあり、トイレも利用できます。
駅を出ると、周りはほとんど何もないところですが、駅前の道を海に向かって進んでいくと、利尻島の雄大な景色も楽しめます。
近年の利用者の減少で廃駅も検討されているようですが、貴重な観光資源でもあり昭和の時代を懐かしむ素晴らしい駅舎でありますので、できる限り残して欲しい建築物です。
近くに行った際には、寄ってみてはいかがでしょうか?
鉄道の駅ではありますが、ダイヤの本数からもレンタカーでの観光をオススメします!
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