「日本一危険な国宝!」
そう聞いた時に強く興味を引かれ、すぐにパソコンで検索してみました。
それが、鳥取県にある『投入堂』
知った瞬間「行きたい!!」となり、詳細を調べた結果
- 2人以上の複数人でないと、入山することができない。
- かなりハードな行程で、若いうちにチャレンジしたほうが良い
- 装備はそれなりの準備は必要(滑りずらい靴底だったり、両手を自由にするためのリュックサックだったり)
- 滑落事故で亡くなった方もいる。
そのあたりを調査・準備し、2019年11月にチャレンジしました。
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前日は雨でしたが、チャレンジ当日は快晴。
11月ということと山の上ということもあり、少し肌寒い気候でした。
(後に肌寒いくらいが丁度いいと感じました、また雨の次の日は怖いとも…)
同じ年代の相棒と全体図を確認し、ルートを再認識
受付で住所氏名等記入し、靴底チェックを無事終えて準備OK
ここで靴底チェックでNGが出ると、入山を諦めるか700円で「わらぞうり」を購入して続行するかの二択になります。
準備を整えて入山の前に、この受付以降山中でトイレがないため、無理にでも用を足しておくことをオススメします。
また、ハードな行程なので飲み水の用意がない方は、ここが最後の調達場所です。
入山料400円を納め、スタートです。
初めのうちは登りとはいえ、整備された階段が続き快適です。
しかし、段々道は険しくなり”けものみち”のような登り道になります。
でも「これくらいだったら、まあ余裕かな?」なんて思っていたら急な上り坂が現れました。
そこに佇んでいる女性に話を聞いてみると、いつもその方はここまで登るのがやっとで、後は引き返すだけなんだそう…
「頑張って!」と声を掛けその先に進んでみると、ロープやチェーンに捕まってよじ登る、まるでフィールドアスレチックのようなコースに変貌してきた!
さらに、四つん這いになって木の根っこを掴んで登らなくてならない、超過激な登りまで登場!
「まあ、これだとあきらめる人続出だな~」なんて思いまながら、日頃の運動不足の体に鞭打って登り続けます。
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過酷な登りの途中には、地蔵堂や鐘楼などの見所(休憩ポイント)があります。
鐘楼では鐘を撞くことが出来、とてもいい記念になります。
そして”観音堂”までたどり着けばもうゴールの投入堂はもうすぐ。
その前に、観音堂で”胎内くぐり”を…
胎内くぐりとは、観音堂の周りをぐるっと回ることにより、けがれを清め災厄から逃れられるという仕来り。
煩悩まみれ(笑)の体を清め、いよいよ最終目的地の投入堂へ。
到着しました、投入堂
受付から1時間余り掛かりました。
なんてすごいところに建築されてるんだろう!って言うのが感想です。
下から眺めるだけなのですが(建物には近づけない)、見上げるときの足元も傾斜があり安心して立ってられないのに。
あんな山肌に建築物があることが奇跡のよう。
ここまで苦労して登ってきた甲斐がありました。
ひとしきり記念撮影と景色を楽しんだのち、いよいよ来た道を引き返します。
辛かった登りに比べ、
「帰りは下りだから楽勝だ~」なんて思ったのは大きな間違い!
四つん這いで上がってきた傾斜を、今度は四つん這いの後ろ向きに降りていく。
前日の雨で滑るし下から登ってくる人はいるしで、登りよりも気を使いながらの帰り道です。
時間的には登りよりも早い道のりでしたが、強度的には下りの方がきつかった。
しかも、木の根っこ下りで滑って膝の靭帯が伸びた模様(笑)
(帰ってから1か月程、膝に違和感が…)
登り始めてから2時間余り、とてもきつかったけれど最高の経験が出来ました。
投入堂にお参りする時に注意することをいくつか…
1.お参りする時期に気を付けましょう。
特に、夏場は避けたほうが無難です。
今回は11月で、肌寒いかな?っていう気候でしたが、お参り終わった後には汗びっしょり。
2.汚れても良い格好で
もちろん動きやすい身軽な恰好は必須ですが、洋服もリックサックも思った以上に汚れます。
特に、道がぬかるんでいる時にはドロドロです。
ドロドロになっても良い格好でお参りしましょう。
3.軍手などの手袋は必須です
ロープ・チェーン・木の根っこ・木の枝・岩など、ありとあらゆるものを掴んで登ります。
お洒落な手袋なんてダメ、もちろん素手なんてもってのほかです。
滑り止めの付いた軍手を用意しましょう。
4.一日でも若いうちに行こう!(笑)
投入堂お参りは、どにかく体力・筋力・持久力が必要です。
歳をとってからだと制覇が困難になってきます。
出来れば、事前に軽くトレーニングを積んでからのお参りがベストです。
投入堂は現在「国宝」ですが、『世界遺産登録』を目指しているとのことなので、混雑する前に一度お参りしておくのが良いと思いますよ!
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