スペインの首都マドリード
その中心にあるマドリードのアトーチャ駅です。
19世紀ごろのヨーロッパの典型的な鉄道駅の外観で、重厚さと気品を備えています。
大きなドーム型の屋根に、金色のオブジェをあしらった、スペインらしい芸術的で壮観です。
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歴史と現代のマッチ
外観は古くからの歴史を残しながら、駅内部は新しい設備で装備されています。
さまざまな商業施設(カフェテラスやレストラン)に、乗客向けの案内所や待合室など、古くからの伝統と現代の利便性が上手くマッチした素敵な駅舎です。
内部の作り
駅舎内部は、とても高いアーチ型の天井を持っており、ひとつの大きな空間を、機能的に利用した駅舎です。
壁面はレンガ作りで、床は石造り、大きなガラス面からは駅舎内をテラス陽の光が取り込まれる構造になっています。
ホーム
待合室の反対側には、ホームがあります。
マドリード・アトーチャ駅は、交通の要所ですから、長距離鉄道から近距離鉄道まで一つに集約されています。
写真は、中・長距離列車が発着するホームです。
「頭端式ホーム」と呼ばれる形状の、行き止まりになっているホームで、櫛の形に似ているため櫛形ホームとも呼ばれています。
マドリード・アトーチャ駅は、2つのエリアに分かれており、近距離列車はドーム型の駅舎、中・長距離列車が発着する時計台のある駅舎となっていますので、間違いのないように乗り場に向かう必要があります。
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大きな植物園のある駅
マドリード・アトーチャ駅の最大の特徴は、ドーム型の駅舎のほとんどが「植物園」並みに植樹されているということです。
ドーム型の駅舎は、大きなドーム型の天井を備えていますので、背の高い熱帯に茂るような植物を配置するには、とても適した形状をしています。
その植物を囲んで、カフェテリアやレストランなどの店舗がオープンし、列車待ちの人々の、憩いのオアシスになっています。
植物は、常時噴霧器によって潤いを保つとともに、列車待ちをしている人々に爽やかなマイナスイオンを提供してします。
また、爽やかな鳥の鳴き声などの音声も流れ、癒しの空間に演出を加えています。
無機質になりがちな駅の内部が、植物の緑によって人々の憩いの場になっているのは、とても素晴らしいアイデアだと思います。
まあ、スペインの気候的には、爽やかと言うよりは「ムッと」する感じも無くはないです(笑)
まとめ
いかがでしょうか?
マドリード・アトーチャ駅は、日本では考えられないような作りと雰囲気を持っている素敵な駅です。
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