コロニアグエル教会は、あのアントニ・ガウディの設計による教会です。
このコロニアグエル教会、実は『未完成』なんです。
ガウディが手掛ける教会で未完成といえば、あの”サグラダファミリア”が有名です。
サグラダファミリアも未完成で世界遺産ですから、ガウディクラスになると未完成でも世界遺産に登録されるのですね(笑)
サグラダファミリアはいまだに建築を続けていますし、2026年に完成予定ですから世界遺産も頷けます。
しかし、このコロニアグエル教会は未だに…と言うか、たぶんこのまま未完成だと思われます。
スペインのバルセロナ近郊のサンタ・クローマ・ダ・サルバリョーに建てられた教会です。
教会名の”コロニア・グエル”は、繊維工場を中心とした工業団地として栄、その工場で働く従業員たちが近くに住めるように、敷地内に住居や学校、病院なども作られた地域です。
そして、この団地に礼拝用のコロニア・グエル教会堂が建てられました。
この住居などは、モデルニスモ様式でとっても可愛らしい建物が並び、街全体を散策するのも楽しいです。
コロニアグエル教会の入場には、コロニアグエル駅と教会の間にある『インフォメーションセンター』に立ち寄ってチケットを入手しましょう。
インフォメーションセンターには、コロニアグエル教会やこの街についての展示や資料があり、観光する前に予備知識を得るために是非じっくりと見学してください。
インフォメーションセンターでチケットを受け取ったら、徒歩数分のコロニアグエル教会に向かいましょう。
教会入口の門で、係員にチケットを提示すれば入場できます。
教会の外観は、教会スペースが半地下にあるため、こじんまりとした印象を受けます。
しかし、入口のアーチからして、見るからにガウディ建築そのものです。
中に入ると、まず天井の作りに目が行きます。
柱から放射状に広がる作りは、サグラダファミリアに似た美しさを感じます。
このコロニアグエル教会は、ガウディ初期の作品とのことで、のちにサグラダファミリアのデザインにも影響を与えているのかもしれません。
教会内部は、ミサなど特別な催しがない限り、祭壇の後ろの通路なども通行することもでき、180度全方向から建物を堪能することが出来ます。
教会の外壁には、美しいステンドガラスが嵌め込まれ、外からの日差しも柔らかく美しい光に変えています。
教会内の見学を終えたら、教会の外に出てみましょう。
建物の上(屋上?)に上がる階段があります。
その階段を上がると、コロニアグエルの街並みを眺められると共に、教会の凝った外観も楽しむことが出来ます。
建築途中で未完成とは言え、アントニ・ガウディによる素晴らしい教会、コロニアグエル教会を楽しんでみませんか?