上海には日本人を狙った、「お茶詐欺」と呼ばれる犯罪が横行しています。
もう何年も前から流行っているのですが、一向に無くなることは無い感じです。
では、これから「お茶詐欺」の実体は? なぜ無くならないのか? をお話していこうと思います。
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お茶詐欺の誘い方
近くで大きな声が聞こえる
上海駅を降りると、駅前広場には多くの人がたむろっています。
のんびりアルいていると、いきなり横から大きな声で中国語が聞こえて来ます。
次にハングルでの声が聞こえます。
これは何か?
実はこのやりとりで、どこの国の人間なのかの判断をされています。
先の中国語や韓国語での問いかけに、反応しないと言うことは、こちらが概ね日本人だと言うことが判ってしまいます。
沢山の日本の話題
こちらが日本人だと判ると(カモだと判ると)、親しげに日本のことを話しかけて来ます。
その内容は、「自分の親戚が世田谷(場所はランダムです)に住んでいる」とか、「友達が○○大学に留学しているとか」「日本の観光地で○○に行ったことがある」とか
そして、こちらがその話題に回答しようものなら、流暢に次々と話題を膨らませて、すっかり打ち解ける雰囲気を作って来ます。
これからが本題
そして時間を見計らって、本題に入って来ます。
「これから上海ではメジャーな、お茶会があるんだけど時間があれば旅の思い出に一緒にどうですか?」話を振ってきます。
すっかり話し込み、仲良くなってしまっているし、「とても楽しいから」との誘いに、ついつい警戒心も無くなってしまっています。
時間があまりなくても、ここから場所も近いから、ちょっとだけでもどうですか?なんて上手く丸め込まれてしまいます。
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お茶屋さんへ
そしてお茶屋さんに向かいます。
話しかけられた場所から、程近くの結構立派な外観の店舗に入店。
店員は、手慣れたもので大きめの個室に入ります。
誘われた時には、お茶会と言うことで規模の大きい催し物を想像していましたが、何のことはなく自分たちだけのお茶会です。
これらの、お茶会のコースメニューを示されます。
一杯あたりの価格は安いので、安心してしまいます。
コースの値段と勘違いしてしまいますが、その金額は、一杯の価格で7~8種類のお茶が出てきますので、人数を掛けると合計金額は、結構な価格になってしまいます。
7杯も8杯も、お茶なんて飲めるのかな?なんて思いましたが、小さい器でしたので飲みきれないことはありませんでした。
しかし、この小さい器での値段にしては、示された価格はちょっと高い感じがしました。
そのお茶会は、ただ飲むだけではなく、お茶を使った簡単なマジックや、お茶に関するウンチクなどで、飽きさせない演出をしています。
まあ、エンターテーメント的には、面白い部類でした。
さて会計
一通りお茶会が終了し、会計の時に、相手側から提案をされます。
こちらの人数が2人で、向こうが3人
そのうち1人は未成年なので、半分づつの割り勘にしようと持ちかけられます。
まあ、大抵そう言われるとOKしてしまうもの。
次に、お茶のお土産はいらないか?と持ちかけて来ます。
それは断ると、そのお土産代は、こちらで払いますからと言うことなのでその分は、向こう持ち
しかし、実際に精算してみると、一杯の価格は小さいものの飲んだお茶の種類が多いため、お値段は思ったよりも高額。
しかし、中国元なので貨幣間隔が麻痺していますので(それも詐欺師の狙いか?)、まあ躊躇無く払ってしまいます。
(帰国して冷静に考えれば、やっぱり高いな?と感じます)
お茶会は楽しかったが
しかし、そのお茶会自体は非常に楽しく、値段や騙された感覚さえなければ、非常に楽しいエンターテーメントです。
詐欺師たちの話題は豊富で、みんな日本語はペラペラ
かなり頭のキレる人たちです。
まあ、エンターテーメント的な楽しみと、こういう詐欺もあるんだと言う勉強代も含めれば言い経験でした。
実際、現地ではこれが詐欺とは、全く気づかず帰国してから気が付いた次第です。
お茶詐欺の被害に遭わないために
このお茶詐欺に会わない様にするには…
1.海外で気軽に話しかけられても、反応しない
2.渡航する前に良く下調べをしておく
3.お店で出されたメニューは良く確認する。
4.安易に人に付いていかない。
5.人を疑う
以上、海外では十分すぎるくらい注意してください!
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